凍頂烏龍茶とは

凍頂烏龍茶の起源

今から160年以上前の1855年、台湾鹿谷郷出身の苦学した挙人(科挙という中国の超難関地方試験合格者のこと)林鳳池(リン・フォンチー)が成功をおさめ、故郷に帰る際、中国福建省武夷山より36株の青心烏龍茶を持ち帰り、そのうちの12株を林三顕に資金援助の御礼として渡し、その苗を南投県鹿谷郷の凍頂山に植えたことに始まります。

林三顕の植えた苗は、福建省に似た凍頂山に根付き、徐々に株を増やし、やがて凍頂山は凍頂烏龍茶の産地となりました。

現在では、林三顕氏から数えて7代目の林長庚氏が、為仁茶業として凍頂烏龍茶の伝統と品質を守り続けています。


今でもその原木は大切に守られ育てられています

凍頂烏龍茶のふるさと

南投県は台湾で唯一海に面していない県です。

標高800mの凍頂山は山頂が台形をしていて霧に包まれることが多く、付近にある麒麟潭という湖からの湿気を含んだ風により茶葉にとって最適な湿度が保たれやすくなっています。

また、土壌にも恵まれ、光・湿度・土壌の全ての条件が甘く香り高い茶葉をゆっくりと育むのに最適な環境となっています。

平たい稜線をもつ山に囲まれた麒麟潭があることで

晴れた日でも薄く霞がかった状態となり

茶葉を育む日差しは柔らかなものとなります。

凍頂烏龍茶の特長

特徴を一言で言うと“花の香り”をもつお茶です。

といっても、ジャスミン茶のように後から茶葉に香り付けをしたものではなく、日本茶にはない発酵の過程を経て茶葉自体が香りの成分の抽出されやすい状態に変化したものです。

摘まれた茶葉は、萎凋・揺青という過程を経て独特な花の香り(やわらかな蘭や菊のような香りやフルーツの蜜のような香りとも表現されます)を持つようになり、上質な茶葉から抽出された茶水は、独特の香りと共に、厚みのある豊かな喉ごしとなります。


日頃からセミナーやエコ茶会などで大変お世話になっている Teamedia  さんのサイトで

烏龍茶や発酵とは?といった事をわかりやすく説明してもらっています。是非ご一読を。