茶を売るという仕事

何故、台湾茶を売るようになったかということについては

ホームページのトップにも書いていますが・・・


そもそも、この茶商という仕事が私の専業ではありません。

色々ある仕事や収入を得る手段のうちのひとつです。

ですので、お茶に関わる仕事を専業とされている方々からすると

規模も極々小さいですし、

お気楽に商売ごっこしてるんでしょ?と思われているかもしれません。。。


確かに、お茶に関する知識は他の茶商の方々に比べて足許にも及びませんし

扱っている商品も、台湾茶のごく一部の商品のみです。


お茶を通して台湾の文化・人・想いなどをもっとみんなに伝えたいという思いが根本ではありますが、

近年の後継者不足や海外(台湾以外の)で栽培された価格の安い茶葉の流通などによって、

長年培ってきた茶の栽培や製茶技術が衰退し、単純な価格競争に飲まれる形で、本来はもっと高価で(といっても適正な)取引されるべき茶の価格が安く取引され、

収入が少ない事で後継者も育たないという悪循環に陥っている台湾の茶業界に、

少しでも光が当たって欲しい!という思いでこの仕事をしています。


維仁茶坊のお茶は、まだまだ小規模な事業者故、

ほぼシーズン毎に売り切ってしまう量しか買い付けをしません。

そのため、現地買い付けの際にハンドキャリーで運ぶという事が輸入手段の主たる物です。


ハンドキャリーの場合、そのままスーツケースや手荷物で持ち込んでしまえば

正直、検疫も関税も必要無くなってしまいます。

(同業の小規模事業者の方でこういう方もいらっしゃいます)

しかし、適正な価格、適正なルート、適正な評価という観点から

ハンドキャリーであっても、食品衛生法に則って飲食店でも使っていただくため

検疫処理や関税の支払いを行っています。


売る量が少ないため、実はかなりコストがかかってしまいますが・・・

こんなことをわざわざやる理由は

台湾の茶農家さんや茶師の方々に失礼がないようにという思いがあってこそです。

そして、このような商売を私がやる理由は、

専業でないが故に、利益をだせるかどうかギリギリの価格で売ることが出来るからなのです。


無用な価格競争で茶葉を安く流通するくらいなら、

この事業で得られる収入を薄くしてでも適正価格で茶葉を卸してもらえれば良い。。。というスタンスの茶商です。


ですから・・・同業の方々には、暖かく見守っていただきたい(笑)


私共のお茶を買っていただいているみなさんにとっては

かなりの品質のお茶をそこそこの値段で売っている人

と思っていただけると嬉しいですけど。。。


今後とも、よろしくお願いいたします。


****

0を1にすることを目指すお茶屋が、皆さんにとっての台湾経験を0から1に変えることができるきっかけになれば幸いです。    

                                    店主敬白

weiren tea 維仁茶坊(ゆいじんちゃぼう)

皆様の台湾茶や台湾に関する経験の0を1にするお茶屋を目指しています。フォローしていただけると、励みになります。是非ともフォローをお願いします。