維仁茶坊的 豆花(トゥホァ:豆乳デザート)の作り方

本当はお茶屋のはずですが、お茶の情報よりも台湾フードブログのようになってしまっていますね。。。

なかなか台湾に行けない間に出来る事って何だろう?と考えた結果、

0を1にする事を目指すお茶屋としては、

皆さんの台湾体験を0から1にするきっかけ(熱量)をあげておこうと思い

ちょっとしたレシピをあげてみました。

もう暫くお付き合いください・・・


今回は鹹豆漿で使った豆乳と芋圓で使ったタピオカスターチを使ったデザート

豆花です。

鹹豆漿の時にも書きましたが、豆乳自体の香りが日本のものと台湾のもので根本的に違うので・・・なかなか現地の味になりませんが、

いつか、みんなで台湾に【答え合わせ】をしに行くつもりでお楽しみください。


豆花は本格的には

石膏粉(硫酸カルシウム:すまし粉)を使って固めます。

とはいえ、なかなか すまし粉 を手に入れられないので

ゼラチンバージョンと2種類のレシピを紹介します。



今回の内容

①ゼラチンで簡単豆花


②石膏粉で本格豆花


石膏粉って何??


【レシピ① ゼラチンで簡単豆花】

とっても簡単、溶かして固めるだけです。

材料

無調整豆乳    500ml

てんさい糖    大さじ1 きび糖でもOK

日本酒      大さじ1

みりん      小さじ1

粉ゼラチン      5g

水(ゼラチン用) 大さじ2


粉ゼラチンは水を加えてふやかしておきます

豆乳、てんさい糖、酒、みりんを鍋に入れ中火にかけてゆっくりと温めます。

豆乳が焦げ付きやすいので、耐熱ベラなどを使って、鍋底をしっかり混ぜましょう。

・・・日本の豆乳はどうしても豆臭くなるのと、甘味と風味が弱いので、

てんさい糖やみりんなどの柔らかな甘味の糖と日本酒を加えています。

90℃程度(沸騰直前:沸騰すると分離してしまいます)まで温めたら

火を止めてゼラチンを溶かします。

容器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固めて完成です。

とっても簡単!

後はお好みのシロップや緑豆、芋圓などを添えて。

シロップについてはコチラをご覧下さい↓




簡単豆花と

本格的な現地の豆花との大きな違いは、

「ゼラチンで作ると温められない」

という点です。

温めるといっても豆花自体を再加熱するのではなく、

「温かいシロップやトッピングをかける」という

いわゆる讃岐うどんの「ひやあつ」方式です。

冷たい(もしくは常温)の豆花に

温かいシロップをかけると

豆の香りが立ってシロップの優しい甘味が幸せにしてくれます。

温かい緑豆湯をかけても美味しいですよ。

そんな「ひやあつ」ができる本格豆花のレシピがこちら


【レシピ② 石膏粉で本格豆花】

石膏粉って何??

と思いますよね。コレについては後で説明します。

豆乳をにがりで固めたものが豆腐ですが、

にがりよりもゆっくり軟らかく固まるため

なめらかなデザート豆腐が出来上がります。


材料

無調整豆乳    500ml

てんさい糖    大さじ1 きび糖でもOK

日本酒      大さじ1

みりん      小さじ1

・・・ココまでは同じ。以下凝固剤です

石膏粉(硫酸カルシウム)    3g

地瓜粉(タピオカスターチ) 15g

水             50g


豆乳を90℃に温めるまではレシピ①と同じです。

温めている間に

深めのボウルに凝固剤の材料を入れて

泡立て器で「よ〜く」溶かします。

石膏粉は粒子が粗く、しっかり溶かしておかないと

口当たりがジャリジャリした残念な仕上がりになります。



豆乳が90℃になったら

もう一度ボウルの中の凝固剤をよく混ぜ

細く糸を引くように高い位置から一気に豆乳を注ぎます。

伝わりにくいので

実際の動画を載せておきます。


凝固剤に勢いよく豆乳を注ぐことで撹拌され

すぐに凝固が始まります。

決して追加でかき混ぜたりはしないでください。

泡の部分は口当たりが悪いので、豆乳を注いだ直後にすくい取っておきましょう。

10秒もするとある程度固まってきますが、

そのまま20分ほど放置しておくと柔らかな温豆花が出来上がります。

「あつひや」(熱い豆花に冷たいシロップ)を楽しむなら、このときに。。。

冷蔵庫で更に冷やすと、しっかり固まります。

あとは、お好みのトッピングとシロップをかけてどうぞ。

せっかくですから、ゼラチン豆花では味わえない

「ひやあつ」か「あつひや」を試してみてください。


石膏粉って何??

硫酸カルシウムの事ですが

美術やギプスで使う石膏も同じ成分です。

勿論、ここで使うのは食用のものです。(さらし粉と言うらしい)

・・・ビールの醸造などにも使うようですが、

戦時中は豆腐を固めるにがりの代用としても使われていたようです。

にがりに比べてゆっくり固まり、なめらかな食感になるので

豆花には石膏粉が使われます。

せいぜい1回3g程度しか使わないのですが、売っているものの多くは

500g~1kg単位!

色々探したところ、↓のお店で小分け販売していました。

作り方にも書きましたが、粒子が残るとザラザラした食感になるので

よーく溶かして使ってください。


是非一度おためしを。

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0を1にすることを目指すお茶屋が、

皆さんにとっての台湾経験を0から1に変えることができるきっかけになれば幸いです。                                         店主敬白

weiren tea 維仁茶坊(ゆいじんちゃぼう)

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