マグカップだけでもOK

先日、お手軽に楽しんでいただく方法として

茶こし付きマグカップで煎れる方法を紹介しましたが

もっと簡単に

かつ、茶葉鑑定をしている気分にもなれる方法があります。


それは・・・


マグカップのみで煎れてしまう方法です。


マグカップのみ と言いましたが、厳密には、マグカップの他に一つだけ用意していただくものがあります。

100円ショップで売っているマグカップ用のシリコン蓋を用意してください。

これは

“熱湯を使う&抽出中の温度を下げない”

という、唯一守らなくてはいけない事のために必要です。

・・・時々、シリコン臭のあるものがあるので、お茶の香りを壊さないよう、匂いのあるものはしばらくお湯につけたあとで外気に触れさせておくなど、匂い取りの作業をしておいてください。


まずは、カップにお湯を1/3程入れて、カップを温めておきます。この間に、ポットのお湯を使う方は再沸騰させておきましょう。


カップが温まったらお湯を捨て、茶葉を入れます。
写真は、260mlのやや大きいカップを使っていますが、この大きさに必要な茶葉の量は、約4gです。


茶葉鑑定を行う時の茶葉の量は150mlに対して3gですが、マグカップを使ってお茶を煎れて飲む場合は、長時間浸水させる事になるので、気持ち少なめから始めて、お好みの量を見つけて下さい。

正確に計量しなくなても、およその茶葉の分量は、カップの底にまばらに重なり合わない程度に茶葉が散っている程度が目安です。


茶葉を入れたら、熱湯を8分目ぐらいまで注ぎ、蓋をして3分ほど蒸らします。

3分して蓋を取ると、茶葉がある程度開いた状態になり、甘い香りを放つ茶水が出来ています。


日本茶と違い、茶葉が大きい状態で加工されているため、上澄みだけをすするようにすると、茶葉を吸い込むことなく飲む事が出来ます。

飲んでいるうちに、更に茶葉は開きます。


上澄みを飲み干したら、再度、熱湯を注いで蓋をして、3分蒸らす…を繰り返して、一煎毎に変わりゆく香気と味をお楽しみください。

もし、途中で、茶葉が長時間浸水し苦みを感じるようなら、熱湯を足してください。

2煎目のお湯を注いだところです。茶質が豊富なため、ゆっくりと湯気が上がります。



煎を重ねると、茶葉はしっとりと変化していきますが、健康的な茶葉は、ゆっくり且つ均等に茶質を放出していくため、崩れることなくしなやかになっていきます。

また、上質な茶葉は長時間浸水させても濁りを生じることはありません。

この飲み方は、茶葉の品質を鑑定しつつ飲むことができる方法です。


維仁茶行のお茶は、75gパックとしていますが、

開封後、新鮮な香りのある間(できれば2週間以内)に飲みきっていただきたいとの願いから

通常、台湾のお茶屋さんで売られている150gの半分にしてあります。


1回4〜4.5gほどを使うと、20回弱の量です。

ぜひ、毎日飲んでいただき、2週間後には新たなパッケージのお茶を楽しんでください。


weiren tea 維仁茶坊(ゆいじんちゃぼう)

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