水出しは別の顔

少しずつ暖かくなり始め

上着を脱ぐ頃合いになると

「水出しに向く茶葉を下さい」というお声がけをいただく事が多くなります。

そんなとき、オススメしたいのが、

実は身体を温めたいときに飲むお茶と思われがちな

凍頂烏龍茶　炭香　です。

清らか系のお茶がお好みの方には

温かい炭香を飲んでいただくと

炭の香りと焙煎味が重く感じるかもしれませんが

水出しにすると、全くの別物になります。

全体的な焙煎香は水出しの場合、特徴がしっかりと出ますが

炭の香りの「角」が取れて、とても丸い味わいになります。

清らか系の茶葉では水出しで出しにくい甘味も

メイラード効果によって濃厚な甘味へと昇華しているため

水出しでもちゃんと「甘味」が出てきます。

ニュアンスとしては、むしろ蜜香烏龍茶に近付く感じです。

固く揉捻され、焙煎もされているため、茶葉が開きにくいので

水出しも少し長めにおいた方が味わいが出やすくなります。

１〜２煎、温かいお茶を楽しんでいただいてから

水出しにするというのも

オススメの方法です。

水出しの炭香に氷を浮かべ、ゴクゴクと飲む。。。

暑い日の至福の時間です。

是非、一度お試しになって下さい。

写真は、水出しの炭香とヤカンで煎れた物を並べたものです。

水色も全く違いますが

味わいの差は、全くの別ものといえるほど印象が違います。

仕入れもままならない情勢ですが、

炭香についてはまだ若干の在庫がございます（特に少量パック）

この機会に、是非。

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0を1にすることを目指すお茶屋が、皆さんにとっての台湾経験を0から1に変えることができるきっかけになれば幸いです。　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　店主敬白